〈 職人技とは? 〉

29 September 2018

こんにちは、RUSTメンズのデザイナー内海直仁です。
今日は、職人技についてお話ししてみようと思います!



みなさん、職人技と聞いて、どんな技術を思い浮かべるでしょう。
寸分の狂いのない、完璧な神業のようなものでしょうか。
ぼくも20代まではそう思っていました。

でもここ10数年で、CADやコンピュータ・グラフィック、3Dプリンターなどのテクノロジーが台頭し、完璧さでは、人間は機械に絶対に勝てないことを思い知りました。
それと同時に、機械の作る一律完璧で同じものには、まったく魅力を感じないことにも、改めて気づいたんです!

職人技とは、人間技。
人間の持つ"不完全さ"に美を感じることが、職人技の価値だと僕は考えます。

ではこの"不完全さの美"とは、どこから生まれるのでしょうか。
それは、やはり人間らしさ。

仕事を終えた後に、家族や友人と大切な時間を過ごしたり、趣味やスポーツに没頭したり、全く価値観の異なる場所へ、旅行へ出かけたり...
そんな、仕事とは関係のない時間こそが、不完全な美を作り出す大きな要素。
そう、工房で夜遅くまでただ作業だけして、指先の技術を極めようとだけしていては、いけないことに気づいたんです。

ロンドンの職人は、残業はしませんし、年に数回は長期の休暇を取ります。
(納期にナーバスな僕たちにとっては"恐怖"ですが!)

行き先は友人とパブやサッカー観戦、デボン地方へ恋人とウィンドサーフィン、家族との魚釣りやキャンプ、遺跡巡りやイタリアの田舎へオリーブ摘み、などなど...

彼らの工房はいつも、週末にどこに行ったのか、次のホリデーは何をするのか、そんなとても楽しい会話のやり取りが絶えない場所。
そんな人間らしさ、イギリス人らしさこそが、"不完全な美"を形作る大きな要素であり、そこに世界中の人々が惹かれるのだと思います。

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