〈 子育てとものづくりの両立 〉

19 January 2018


こんにちは、RUSTメンズのデザイナー内海直仁です。

いつもであれば、"ブログでは言えない"話として、Eメールのニュースレターで配信している僕の個人的なコラムなのですが...
メルマガに記載するには、あまりに長くなってしまったので、こちらにUPしてみようと思います!

今回は、よく聞かれることの多い、育児についてのコラムです。
(ご興味のないみなさんも多いと思いますので、その場合はどうかスルーしてくださいね)

 
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ラッセル=ウツミ家は、基本的に男女平等の立場を取っており、仕事と家事・育児とを、毎日交代制にしています。

特定のことを分担するのではなく、家事・育児当番の日は、その当番となる父親か母親どちらか一方が、家事と育児の全般をこなし、もう一人は完全な"オフ"。
仕事に没頭できる仕組みになっています。
そう、この4年間は、"オフの日に仕事"をするという生活を送っています!


具体的に、典型的な1日をたどってみると...
(長くてスミマセン)

1歳半の息子リーフが通常6時ちょうどに目を覚ますので、寝室を出て子供部屋に駆け込むのが一日の始まりです。
5歳の娘ペアーを起こさないように(!)そっと下の階へ連れて行き、おしめを変えて、リーフと2人で朝食。
早ければ6時15分、遅くとも6時半にはペアーが起きて下の階に降りてくるので、彼女の食事を用します。
朝食は主に穀物系のシリアルとミルク、またはトーストなどです。

7時半まで一緒にテレビを見たり本を読んだり過ごし、その後ペアーの学校のお弁当を作ります。
基本的には毎日サンドウィッチなので、所要時間は長くて10分ほどでしょうか。
その後3人で2階へ上がり、余裕があればこのタイミングで入浴させます。
ペアーを学校の制服に着替えさせ、髪を三つ編みに。
リーフと自分も着替え、洗面・歯磨きをさせ、ペアーはスクーター、リーフは抱っこ紐に入れて抱え、8時半には自宅を出て、学校へ登校します。

学校は徒歩3〜4分の距離。
英国では登下校に保護者の付き添いが必要なので、入り口まで見送った後、天気が良ければそのままリーフを散歩に連れて行きます。
他の父親友達とタイミングが合えば、コーヒーを飲みながら海沿いまで歩くこともあります。

9時半、遅くとも10時には自宅に戻り、リーフへ簡単な間食を用意し、おしめを交換して昼寝をさせます。
通常11時半までは寝てくれるので、その間に、散らかしたままにして出てていた場合は家の片付けを。
体力的に余裕があれば簡単な掃除や洗濯などの雑事を。
そうでなければ一息つきます。

11時半頃にリーフが起きたらランチの用意を始め、2人で昼食。
ちょっとゆっくりしたい時には、アルテミスと3人でカフェに行くこともあります。
学校の終わる午後3時までは、リーフと遊んだり、買い物や受け取りそびれた荷物の引き取りなどの所用、洗濯物干しなどなど、簡単な仕事や家事があれば、それまでに済ませます。
翌日の"オフ"を仕事に集中するために、家事雑事を次の日に持ち越さずにどれだけ片付けられるかが鍵になります。

長女の時もそうだったのですが、僕はベビーカーの操作があまり得意ではなく、基本的にはいつも抱っこ紐を使って移動するので、何をするにもリーフと二対一組。
人に会ったりするときも、抱っこ紐にリーフを入れたままでこなすことが多いです。
でも体重は13〜14キロほどあるので、この体勢で2時間も一緒にいると、さすがに疲れてきますね。
(しかももう、じっとはしてくれない年頃になってきたので、次の手段を模索中です...)
      
そのままペアーを学校へ迎えに行き、おやつ時間。
街の桟橋や小さなビーチで座り、ペアーは子供サイズの小さなアイスクリーム、リーフには家から持ってきたミルクを飲ませます。

雨の日は学校から自宅にまっすぐ帰宅することもありますし、車を運転してその中でおやつを食べさせることもあります。
車の場合はほぼ確実にリーフが昼寝をするので、目覚めるまでのあいだ、ペアーにはおとなしく本を読んだり映画を見てもらいます。

そうして自宅に戻ると5時。
しばし休憩を、と目論むも、"ハイ"な状態で学校から帰ってくるせいか、塗り絵や工作など創作意欲満々のペアー。
多くの場合、一緒に座って付き合うことを要求されますが、うまく丸め込んで1人で工作やお絵描きできるようセットアップをして離れ、夕食の支度をします。

この時間帯になると、リーフのお腹が空いて気むずかしくなってきます。
車輪のついたものであればなんでも(!)大好きなリーフは、車のおもちゃを与えると1人で30分ほど遊んでくれることも珍しくはなく、それで済めばラッキーですが、それでもむずかしい場合には、抱っこひもに入れたまま料理をします。

夕食は簡単なパスタやシチュー、鍋など、15分からせいぜい30分ほどの短時間で調理ができ、一品のみで多くの野菜を取れるメニューにすることが多いでしょうか。
ご飯に味噌汁、料理を数品目、といったかたちの料理にはこだわっていないです(味噌汁はいまだに作ったことがないかもしれません...)。

アルテミスが家にいれば4人、そうでなければ3人ぶんの料理を用意し、夕食。
7時には食事を終え、デザートは果物で済ませます。
その後、本を読んだり映画を見たり、入浴をさせたりして過ごし、8時には3人で2階に上がり、就寝の用意をします。

2人をパジャマに着替えさせ、リーフにミルクを飲ませながらオシメを交換し、歯を磨がかせ、2人のベッドのある子供部屋に移動。
絵本を読んで、寝付かせて終わりです。
リーフが寝付くのは、早くて5分、遅くて15分ほどでしょうか。
ペアーは基本的に1人で眠りにつきます。
その後、下の階に降り、散らかしたままだった場合は簡単に片付けをして、1日の"業務"終了です。

アルテミスがいればワインとスナック等で乾杯して、ささやかに1日の終わりを祝います。
この時点で疲労感はピークに達し、仕事はおろか、もはや映画やドラマを見る集中力も残っていません...
ソファーで寝落ちしてしまうのが分かっているので、早々に切り上げてベッドに向かいます。
  
  
幸いにも子供は二人とも(父親譲りの?!)すばらしい寝つきの良さを誇り、夜中に目覚めることは滅多にないのですが、体調が良くなかったり、悪い夢を見ることも時にあります。
その際は、翌朝5時までが当番。
5時以前に目を覚ました場合には、前日の育児当番だった僕が子供部屋に向かい、寝かしつけます。
朝5時を過ぎてからは、アルテミスが、そこからその日の当番を始めるというルールです。
ちなみに子供の体調がすぐれない場合に、学校に連絡したり、病院に連れて行ったり、看病をするのもその日の当番の役割です。
  
そんな家事育児当番の日に、仕事も同時にこなすことは難しく、結局どっちつかずになってしまうことが多いので...
家まわりの雑事をできるだけ翌日に持ち越さないよう心がけるぐらいが精いっぱいでしょうか。
ちなみに片方が仕事でロンドンへ行き、2日間家を開けることになる場合には、戻ってからの2日間が家事育児当番となり、夫婦間での当番日の"貸し借り"は、ゼロとなるようにしています。
  
  
このようなやり方にして4年以上が経ちました。
最大の利点はやはり、夫婦でお互いが仕事を続けられること、そして、子供とその成長に常に触れていられることでしょうか。

5年前に長女が生まれ、アルテミスがRUSTのクリエイティブ・ダイレクターとなってからは、世界中での認知度も上がり、オンラインを中心にRUST本国のセールスは伸び続け、今では東京店の売り上げをも上回りました。

プライベート面でも、母親(もしくは父親)でなくてはできないということが少ないのは、家族で移動や行動するにあたってとても都合がよいと感じます。
子供たちにとっても、男女は様々な意味で平等であるという意識が身についてくれたら嬉しいです。
   
マイナス点としては、純粋な仕事時間、もしくは自分の時間が、あまりにも足りなすぎるということでしょうか。
それまでは、週に最低6日以上は仕事に没頭できる環境にいたので、それが半分以下になってしまう、まるで見えない檻にでも入れられてしまうような感覚に慣れるまで、相当の時間を要しました。
というよりも、まだ慣れきってはいないかもしれません。
(僕の場合、何らかの理由で家事育児当番が3日以上続くと...軽く"発狂"してきます!)

マルチタスキングとなると、女性に軍配が上がりますね。
自分のパフォーマンスの低さには、本当にうんざりさせられます...
他にも当然ながら大小の諸々はありますが、概してこのやりかたに満足しています。
  
ポイントは、日本ではこうとか、英国ではこうという概念はあまり気にせずに、自分たち本人が、一番納得できる分担の仕方を見つけることでしょうか。
家事育児を日ごとに縦割りに分担するやりかたは、周りを見る限りはイギリスでも稀だと思います。

そしてもうひとつ、全てを完璧にこなそうとはしないことも挙げます。
特に食事に関しては、3食つねに数品目料理される方から見れば、僕たちは毎日手抜きをしているように見えるかもしれません。
が、健康にこだわるあまり、それがストレスになって、心身の調子を崩してしまっては本末転倒ですよね。
    
  
"完全"はありえないですし、"正解"もないので、これからもいろいろと試行錯誤はつづきそうです。
特に、RUSTのメンズのコレクションは"育児休業"状態となってしまっているので、うまく時間を作って復帰の時期を探っています。

**とはいえ新作も少しずつコレクションに加わっています!
http://www.rustjewellery.jp/?mode=cate&cbid=2241788&csid=0&page=3

もっともっと、仕事がしたくてしたくて、フラストレーションの溜まる日々は続きそうですが...
どうか"見守って"いただければ幸いです!
  

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