18 November 2015

KEVIN〈 ロンドンの職人ケビン 〉

例えばオーダーメイドのスーツを受注製作するテイラーが軒を並べる、サビル・ロウがあるように…
ロンドンには、ひとつの通りがひとつのテーマで集約された、小さな工房街が点在します。
        
    

RUSTのアトリエがあるハットン・ガーデンは、200年以上前から、貴金属を扱う金工職人街として栄えた通り。
かつては無数の工房がひしめき合っていたといいます。
        
  

ただ、イギリスの多くの手工業産業がそうであるように、安い外国製品に押され、衰退への道を避けては通れずにいるハットン・ガーデンではありますが…
材料、道具、職人と、ジュエリーの製作に関するすべてがここまですべてが揃っている場所は、他には無いことも事実。
      
    

ひっそりと工房を構え、黙々と製作に没頭する、イギリスの伝統技術を継承する若き職人たちに出会うことができる場所でもあります!
  
  
今日ご紹介するケビンも、そんな職人のひとり。
指輪を1枚のプラチナの板から切り出して製作していく、マウンティングと呼ばれる作業を担当し、主にRUSTの婚約指輪を手づくりしています。 


**日本のみなさんを怖がらせてはいけないからと、顔の撮影については自ら否定されてしまいました。
たしかに、"屈強なイギリス人"を絵に描いたような風貌からは、あんなに繊細なジュエリーができあがってくることは想像しにくいかもしれません…?!
  
〈彼の作業する様子の動画は、RUSTのインスタグラムにUPしてみました〉
  
     

彼の経歴でユニークなのは、16歳からマスター(師)に弟子入りして見習いとしてキャリアを始める、イギリス伝統の徒弟制度"アプレンティスシップ"を経て、数年前に独立したこと。
    
     
 
手に取ってみせてくれたのは、10数年前に、師から譲り受けたという道具。
その師も、さらに先の代から受け継いだものとのことなので、ゆうに60年以上は現役で使われていることになります。

 そんな道具の放つ光りは…なんだかダイヤモンドより輝いて見えますよね!
   
   

徒弟制度で鍛えられたケビンの技術にふさわしい、重厚な書式で綴られた、アプレンティスシップ時代からの勅賞状。
そこにはエリザベス女王の名前も連なります。
  
     

大きく変化していくロンドン。
でも、そんな風をもろともせずに、受け継がれていく伝統技術…
そんな職人たちに支えられてものづくりを続けていけることに、大きな幸運を感じます。
    
職人、スタッフ、お客さま…
RUSTに関わるすべての人に、小さくも確かな幸せをもたらすことができれば嬉しいです!

RUST LONDON