27 June 2014

sprout the boat... { 手こぎボートの"芽キャベツ号" }

船長"キャプテン・ペアー"の誕生です...!?
  
    
  
実はもうずいぶん前、春先のあれは確か4月ごろのお話しになりますが...
なかなか上向かない天気への不満が爆発し、夏に向けた"DIYプロジェクト"として、思い切って小さな手こぎボートを手に入れていたのでした!

価格は95ポンド。
日本円にして1万6千円ぐらいでしょうか。
    
    
    
"遠目"には素敵に見えましたよね?!
これがこの価格で手に入るなんて、ラッキー。
と、誰もがそう思いました。

が...
近くで見るとこのとおり。
  
  
  
きれいにしようと、こすればこするほど(!)広がっていく底穴。
      
      
      
航海は、大きなマイナスからの"船出"となりました!
      
    
    
ヨット港のある街で暮らす大きな利点は、この手の修理キットやアドバイスが、街中で普通に簡単に手に入る点。
      
  
    
もちろんボートについての知識なんかは"ゼロ以下"でしたが...
    
    
    
日頃から鍛えている"DIY"精神と、"無償の愛"で乗り切ります!
  紙やすりで表面を整えて...
   
  
 
次はペイント作業。
  これもローカル情報なのですが、ペンキはボート用ではなくて、"家の床"用の塗料でOKなそうです。
    
  
  
というわけでホームセンターに出向き、できるだけオリジナルの色に近づけるために、あえて調合してもらいました。
{船舶用の塗料は色のバリエーションが少ない上に、値段がボート本体よりも高くついてしまう可能性があったので...}

        
        
       
金属の板で船底を補強して仕上げます。
これで作業の9割がたは終了!
と、思いきや...
      
        
     
ボートの前後にある座席がなんだか変に盛り上がっているなと思い、一部を切りとって、中をのぞいて見たら、なにやらスポンジ{だったらしきもの}が充満。
    
  
  
 造船当時はそれが"浮き"として機能していたものですが、年月とともに海水が入り込み、膨張して腐敗していたのでした...!
    
  
             
"見なければよかった"と後悔するも、時すでに遅し。
内海ひとり、庭の端で孤独に耐えながら、小さな穴から手を入れて、すこしずつすこしずつ、金属のへらですくいとっていく、地道な作業...

これを前後ともにすべて取り除くのに、さらに数週間を要してしまいました。
**何度も何度も諦めそうになって間が空いてしまっただけで、実質の作業は数時間ですが...!

          
       
      
その間アルテミスは...
古いオールのリストア作業。
  
  
  
古い古いものなので、オリジナルに忠実に再現していきます。
  
  
  
どこかのセイリング・クラブのマークでしょうか...
消してしまわないように、ていねいにやすりがけをして古いワックスを落とし、ボート用のニスで仕上げ。
最後に、オールの先端をつなぎ止めるための、銅製の板をとり付けて完成です!
    
    
    
いよいよ(!)終わりが見えてきました...
船体のふちをぐるりと一周する、ロープの取り付けです!
      
     
     
接岸でぶつかった時の、クッションとしての機能もありますし、港で見たロープ仕様のボートがすごくお洒落に映ったので、真似してみました。
なんでも"見た目"から入るのは大事ですよね!

ネジを次々と、絶え間なく手渡してくれるせっかちな"アシスタント"との連携もばっちり。
おかげで(?!)1時間ぐらいでできました。
      
      
     
最後にアルテミスのハンド・ペイントで船名"SPROUT"のロゴを描いて...完成です!

スプラウトは、日本語に訳すと"芽キャベツ"。
英語では"駆け出し"的なニュアンスでしょうか。
色といい意味といい...ラッセル=ウツミ家のボートにはぴったりですよね!
    
        
      
救命胴衣も身につけて、用意完了...
出航の準備が{ようやく...}整いました!
      
    
        
家の裏庭からヨット港まで、最初は家族で引っ張っていく案もあったのですが、この時点でそんな余力はもちろんありません。
  
キャンパー・バンにトレーラーを積んで、街中を牽引していきました。
{予想どおり、多くの人たちに指をさされて笑われながら...}
          
          
          
"キャプテン"の指示に従いながら、迅速に船荷の積み込みが始まります。
  
  
  
ここまでこぎ着けるのに、どれだけの時間と労力がかかったことでしょう...
今となってはもう考えないことにしています。
      
    
    
無事(!)水に浮くことを確認。
    
    
    
大洋(と言いつつここは実は河口に近い川ですが...)への第一歩。
芽キャベツ号の初航海です!
    
    
    
非常にナーバスな男性乗組員...
それに対し"キャプテン"はさすが、平常心ですね。
  
  
  
静かな水面にこだまする、けたけたという笑い...
冗談を言ってのける余裕すらあります!
    
    
   
イギリスの伝統にのっとって、処女航海で開けるシャンペン!
一番安いものでも、船体価格の3分の1近くしてしまうのですが...
"伝統"には逆らわず、ということで!
    
      
    
雰囲気に酔ったのか、ジュースが進んで、なんだか"いい気分"になってきたキャプテン...
    
  
  
"女性乗組員"にもキス連発のサービス。
  
  
  
努力が報われる瞬間です!
  
    
  
夜8時を過ぎても、まだまだ明るい夏のワイト島。
    
    
    
陸に加えて、水の上で過ごす時間もできれば、楽しみも2倍。
{その前にずいぶん多くの"苦しみ"もありましたが...}
    
      
    
今はまだ海に出る勇気もなく...
穏やかな河口の汽水域の水面を、潮の流れに乗って、ゆっくりただようだけで十分しあわせ。
      
      
     
またひとつ、小さな夢がかないました! 
  
  
   
車内に戻って、温かいテークアウェイのインド・カレーで締めくくり。
忘れられない1日となりました。
   
    
   
今回の"船出"で得たいくつかの教訓といえば...

①値段と質は比例する
②あまり奥まで見ないこと
③深く考え過ぎずにとにかく実行すること
でしょうか!

   
    
   
いつもに増して、長い長いポストになってしまいましたが...
これに懲りずに、これからもラッセル=ウツミ家の"航海"におつき合いいただければ嬉しいです!

RUST LONDON