22 March 2011

after the rain has gone... { 雨が上がって・・・ }


RUSTメンズのデザイナーの、内海直仁です。
このたびは、震災及び津波により被災された多くの方々に、心よりお見舞い申し上げます。

かくいう私も、生まれは宮城県。
私の母は、自閉症の児童施設の園長を務めており…
今回の地震と津波は、母の職場である、宮城県気仙沼市マザーズホーム一帯を直撃しました。

今日は、そのときの様子を、少しだけ振り返ってみたいと思います。

3月11日の朝…
私はいつもどおり、ロンドン時間の6時に起床し、ツイッターを開いたところ、日本では大地震との知らせ。
家族に電話をしようにも、一切つながりませんでした。

唯一の連絡手段はEメール。
幸いにも、その時点での家族の安否は、比較的早く確認することができました。
母親以外の家族は、松岩にある自宅で、無事に車で待機とのこと。

母からの、携帯電話Eメールによるメッセージは…
{公民館の屋根。げんき}
の二言のみ…

母達マザーズホームのみんなは、鉄筋コンクリート製、3階建ての、中央公民館に避難した様子は伝わりました。
津波による水位は、2階の天井にまで達したものの、なんとか安全を確保。
よかった。
と…そこでいったんは、落ち着いたのですが…

それもつかの間。
Uストリームのニュースで流される、火の海となった気仙沼市の街!
どうやら、船舶用燃料のタンクが倒壊し、水上に流れ出たオイルに引火したようなのです!
そう…水のあるところ全てに、炎が押し寄せたのでした…

地震をしのいで、津波からも逃れたのに…今度は火の海!
スクリーンの映像を見て、さすがに最悪の事態を覚悟しました。
自閉症の子供達を、抱えて守ろうとしていたであろう…母達職員の姿を想像しては、涙が止まりませんでした。

母は、ずっと福祉施設に勤め…まだ小さかったわが子を差し置いても、施設の子ども達に、添い寝をしてあげるような人。
それは、親族にとがめられても、続けたそうです。
きっと今回も、多くの子供達の母となり、安らぎを与えたことでしょう。

正直なところ、私の内心は…
そんなに欲張って、たくさんのお母さんを演じなくてもいいから…
全部放り出して、一人の母親として、無事に笑顔で戻ってきてよ…
といったところ。
なんだか、情けないですよね…

事態が変化したのは…私がロンドンから、ツイッターでメッセージを発してからでした。

{拡散願い} 障害児童施設の園長である私の母が、その子供たち10数人と一緒に、避難先の宮城県気仙沼市中央公民館の3階にまだ取り残されています。下階は津波で浸水し外は炎上、地上からは近寄れない模様。空から救助が可能であれば、子供達だけでも助けてあげられませんか。

数時間で、何千回というリツイートがなされ…
ついにはそれが、NHKのニュースで読まれるに至ったのでした!

しかも、そこに偶然居合わせた、東京副都知事の猪瀬直樹氏が、テレビカメラの前で…
東京消防のヘリコプターを送り、障害児施設を優先的に救助することを約束。

私のツイッターのアカウントにも…
その旨を報告してくれるメッセージが、山のように到着しました。

そして、パソコンの画面に張り付いて見守る…長い長い一日。
複数のハッシュタグを追うために、何重にもなったツイッターのタブに…
複数のテレビ局のUストリーム…
海外ソースとしてBBCとテレグラフのサイト…
その姿は…まるで英国の諜報員!?

そして、ついに翌日…
副都知事である猪瀬氏のツイッターで…
{朗報、気仙沼市の障害児施設は東京の消防が無事救護}
…とのメッセージ!

なんという24時間だったでしょう…
日本とイギリスの…1万キロの距離を越えてつながったレスキュー!

私は常々、新しい時代の、国境を越えた会社経営と、モノづくりを…
RUSTを運営しながら模索して来ましたが…

まさか、こんな形のつながりが生まれるとは…予想外!
この幸運に…感謝せずにはいられません。

その一歩として…
売上の全額を寄付する…チャリティー・ネックレスを製作しました!
英国の職人に作ってもらった、桜の花を刻んだ…通称"SAKURA"ネックレス。

代金引き換えや、銀行振り込み、クレジットカード(PAYPAL)にて、ご注文が可能です!
{日本国内への送料は無料。発送は4月27日以降になります}

東北地方の桜は・・・これからですね・・・
ご賛同いただければうれしいです!


内海直仁