6 January 2010

part-marking...



RUSTの作品には、ひとつひとつに、ホールマークと呼ばれる、英国政府の純度承認刻印が刻まれています。


今日は、少し掘り下げて..."パート・マーク"に注目しますね!

パート・マークとは、直訳すれば..."部分的な刻印"。
読んでその名の通り、パーツ部分に押されるホールマークです。

上の写真のように、"素材"と"純度"の、2つが一組になってつかれます。
ライオンは銀、925は純度92.5%を意味します。
   
      
     
ちなみに...地金がゴールドの場合は、王冠が。
プラチナには、オーブ(宝玉)の刻印が押されます。

さらに、今年から、パラジウムという貴金属が加わりました。
ホールマークに、新しい貴金属が加わるのは、百何十年ぶりとのこと...
パラジウム・マークのモチーフは、古代ギリシャ神話の神、パラスの横顔です。
  
  
  
英国のホールマーク法では、ジュエリーのどこか1箇所に、必ずホールマークが押されていなくてはなりません。
通常、ホールマークは 、こちらの写真のように、製作者、素材、純度、刻印された街、刻印された年の...
5つの刻印で成り立っていて、これを、フル・マーク(全刻印)と呼びます。

現行法では、このフル・マーク(全刻印)さえあれば、パート・マーク(部分刻印)は省略しても、かまわないことになっています。
  
  
  
でも...私たちは、このパートマークを、心の底から愛してます!
なぜかはわかりませんが...愛情とは時に説明のつかないもの、ですよね??

いつも、アッセイ・オフィスの刻印職人のおじさんたちに頼み込んで...
ひとつひとつ、手で打ち込んでもらっています。

それは、実に手間ひまのかかる作業...
(私たちの、パート・マークへの愛情とは裏腹に、当局からは相当嫌われているはず...)
  
  
   
例えば、このブレスレットのように...チェーンのこまの一つ一つに(!)パート・マークをついてもらっています(と、言われないと、わからないですよね...)。

これは、ヴィクトリア時代(1890年代)までのディテールです。
当時、チェーンを、部分的に別の素材にすり替えて売り払う、悪者がいたのでしょうか??

隣の工房から聞いた話では、大昔に、金が貨幣として流通していた、名残らしいのです。
本来、太いチェーンは輪が溶接されておらず、ひとコマずつはずして、お金の代わりに使うことができたそうなのです。
給料日には、チェーンが長く、月末には短くなっていくのだ、とのこと...
  
  
  
ただ、懸念もあります...
刻印代が、安くはありませんので...
ここまでパート・マークをお願いすると、毎月、膨大な量の請求書が待っています!

しかも...
アッセイ・オフィスの職人のおじさんたちの機嫌をとるために持っていく...
ビールやお菓子の差し入れも...馬鹿になりません!

いまさら謝っても遅いですし...もう、ここまできたら...
と、ひとつアイディアが浮かびました!
  
  
  
イギリスには、文化やスポーツ、経済などで英国の国益に貢献すると、女王から勲章を授かることがあります。
いつの日か...パート・マークの...英国最大の輸出業者として??
受勲を目指しますね!

そのときは...SIR RUST(ラスト卿)と呼ばれるのでしょうか???
そうすれば...
職人のおじさんがたも、少しは協力的になってくれるのでは????
こればかりは...やってみないとわかりません...

その日まで...RUSTのパート・マークにお付き合いください!
 
RUST LONDON